A級順位戦予想

 今日はA級順位戦久保利明-佐藤康光戦、及びC級1組の1回戦が行われるということで、各クラスの予想を。ちなみに将棋順位戦データベースさんを参考にさせてもらってます。
 まずはA級。ここは実績的には森内俊之渡辺明が2トップなのは間違いないところ。
 森内は、順位戦適性がずば抜けて高いという印象あります。実際、通算の順位戦勝率は.775とかおそろしいことに。ただ、今期は4期ぶりと久々の順位戦というのがどうか。名人戦に続いて現在行われている棋聖戦でも羽生善治にボコられるようだと、リズム崩す危険もありそう。というか、最近の将棋見てるとすでに崩れてる感も。
 一方の渡辺は、順位戦適性というところでまず少し疑問符が。通算では7割超勝ってるんですが、A級に上がってからの4期は23勝13敗、勝率.639とパッとしません。A級になって数字落ちるのは当然なんですが。とはいえ、ここ3年で25勝2敗するような鬼もいるわけで。あっさりと挑戦権争いから脱落してしまっているここ2期は不満です。最近は、ゴキ中やら角交換振飛車やら試してますが、棋風を改造しようとしてるのか、単に後手番で指す戦法なくて苦しんでるのか。いずれにしろ強くは推しづらいです。
 2トップ以外で期待となると、新A級の広瀬章人。通算10期目での初A級というのは、名人取れるかどうかは相手次第で微妙だが挑戦権獲得までは十分期待できるというレベルの出世スピード(羽生、森内が8期目、三浦、丸山で9期、佐藤、郷田で10期、久保、藤井は11期)。A級で戦うことを意識してか、ここ数年はすっかり居飛車党寄りのオールラウンダに変身しました。ただ、かつての四間穴熊ほどの絶対的なエース戦法というのはまだないだけに、A級の猛者たち相手にどこまで太刀打ちできますか。ここで四間穴熊の封印を解いたりしたら、かっこ良すぎるんですが。
 あとは…うーん、誰が挑戦しても、誰が落ちても驚けないメンバーですのでなんとも。森内、渡辺相手に先手番を引いてる、三浦、郷田は有力に思えます。個人的には、独自の変態路線に磨きをかけている佐藤の久しぶりの名人戦登場が見てみたいんですが、こちらは逆に森内、渡辺戦が両方とも後手番なのが痛い。意外なことに、羽生佐藤の名人戦って今までないんですよね。

 私の予想は。

  • 挑戦:三浦
  • 降級:阿久津、森内

 
 まさかの森内降級予想。思い切ってみました。