C級1組順位戦予想

 続いて、C級1組の予想。
 このクラスは、順番待ちしてる若手が自分の番来たら抜けていく、という印象。若手がもたつくようだと、好順位の中堅どころがしれっと上がっていくことも。ここ10期の昇級者は、20人中14人が一桁順位。混戦になりやすいので、順番待ちのためにはとにかく前期で良い順位につけておくことが大事。また、対戦の組み合わせにも大きく左右されるクラスで、若手同士の潰し合いにいかに巻き込まれないかが重要。
 上位の若手どころというと、中村太地3位、菅井竜也4位、船江恒平6位、高崎一生7位、斎藤慎太郎8位といったところ。5人もいれば、さすがにここから2人昇級しそう。
 中村は、すでにタイトル戦にも2回登場、羽生善治をあと一歩のところまで追い詰めるなど、若手の中でも実績はずば抜けてます。若手との対戦は高崎のみと少ないものの、真田圭一、片上大輔宮田敦史といった順番抜けしそこなった実力者との対戦が組まれていてなかなかタフ。とはいえ、順位も絶好だけにここは抜けて欲しいところ。
 菅井は、斎藤、佐々木、大石という若手相手が3局、しかもいずれも後手番引いて組まれてるのが厳しい。これまで順位戦勝率8割5分という圧倒的な数字を誇りますが、それでいてまだC1どまりという運のなさがこういうところに出ましたか。広瀬章人永瀬拓矢居飛車党に転向した今、上で戦えそうな若手の純粋振飛車党(菅井も最近、ちょこちょこ居飛車指してますが)というのは貴重な存在だけに、さっさと上がってもらいたいんですが。
 対戦相手でいえば一番恵まれてる印象なのは船江か。序盤で勢い乗れれば突っ走ってもおかしくない組み合わせ。個人的に若手で一番期待してるのが斎藤。前期の加藤一二三をC2送りにした一局での重厚な指し回しなど、ほれぼれしました。今期は順位が微妙なところで頭ハネされそうな予感もありますが、応援してます。

 私の予想は。

  • 昇級:中村、斎藤