たこなぐり7

 先週末は棋聖戦やら朝日杯のプロアマ戦やら。
 棋聖戦羽生善治が3連勝で森内俊之を下しての防衛。第3局は羽生のギリギリの攻めvs森内のしぶとい受けという棋風通りの戦い(ただ最近は逆のことが多かった)となって森内も底力見せたんですけど。それでも届かない。これで名人戦とあわせれば7タコ。先に攻めようとするとペース狂うし、受けに回ると潰されるし、研究でハメようにも力戦に持ち込まれるし。もうどうしようもない。
 朝日杯プロアマ戦はアマが一発入れてやろうと独自研究をぶつけてくるので毎年楽しみ。今回は全体的にプロが受けの力の強さ(ここがアマと最も違うと言われます)を見せつけての完勝という対局が多かったですが、そんな中で力戦模様から穴に潜ったプロ玉をじっくり丸焼きにした今泉健司アマ名人と、千田翔太の右四間の攻めをあっさり切らした稲葉兄が勝ってアマ2勝。この2勝はどっちがプロか分からんような勝ち方でした。正直、千田の右四間は舐めプだったんじゃあと思わないでもない。今泉アマは今度プロ編入試験を受けられるようですが、最早プロに勝っても誰も驚かないという、アマチュアでいられると逆に周りが迷惑なレベルに達してますので、ぜひプロになってもらいたいです。