チアノーゼ

 王位戦始まりましたが、ちらっと見たらこってりした相矢倉だったので明日の昼過ぎから見ることにします。

糸谷哲郎(3組優勝)-△三浦弘行(2組2位)…▲糸谷勝ち

 スイーツ評論家vsみうみうの対戦。どちらも棋士の中でもとっつきにくい印象ありましたが、ネット上での露出によって妙なキャラ付けされて親しみが。
 戦型は横歩取り。糸谷が横歩指してるイメージあまりないのでこれはやや意外。△5二玉・7二銀型から△2四飛とぶつける、今最もアツい流行の形に。このブログ始めて一ヶ月ちょいの間だけでも何回か登場してます。これは早々に飛車角総交換して竜もできる華々しさが魅力の将棋。のはずでしたが、糸谷の新工夫▲7五歩により竜ができる展開にならず、お互いがキズを作らないことに全力を注ぐなんとも渋い将棋に。金駒はおろか歩を伸ばすことすらもままならず、糸谷陣にいたっては50手目の時点でも三段目より上にいる駒が飛車のみという平身低頭っぷり。見てる方まで苦しくなるような息止め合戦の中盤でしたが、先に息が切れたのは三浦。気づいたら攻めを急がされていて、なんとか食らいつこうとするも糸谷の強気の受けで潰されました。
 糸谷の快勝譜となりましたが、新工夫の方は流行らなさそうな気がします。たとえ良い手だとしても、その先にこんな我慢大会が待ってるんでは。

  • MIM:▲6九玉(87手目)…先日の藤森哲也の将棋とは正反対に受けの手満載だった本局。この「玉の早逃げ八手の得」の他にも、「金底の歩、岩より堅し」「敵の打ちたいところに打て」「馬は自陣に引け」と格言通りの受けが連発。序中盤は難しすぎてわけわからん将棋でしたが、終盤の糸谷の受けは勉強になりました。